あこがれのボストンマラソン〜申し込みまで

日本ではマラソンがある程度速い人の目標として「サブスリーをしたい」という方が多いでしょう。

それがアメリカだと「ボストンマラソンを走りたい」という方が結構いるのです。

ボストンマラソン挑戦までの経緯

以前紹介した通り、僕の初マラソンはアメリカのオレゴン州で開催されたユージンマラソンでした。

マラソンを走りたいと思った後の話(完了・3)

それに挑戦するにあたり地元のランニングクラブで何回か練習をしたのですが、そこでクラブの方々にマラソンでの目標を聞くと皆口々に

”ボストンマラソンを走りたい”

というのです。日本人がサブスリーや東京マラソンに対する憧れが強いのと同じくらい、アメリカの市民ランナーにとってはボストンマラソンに対する憧れが強いようでした。

それを聞いた当時の僕はそんなマラソンがあるんだ〜、とりあえずはフルマラソン1回走れればいいやという気持ちだったので、ボストンマラソンに対する憧れは全くありませんでした。

気持ちに変化が現れたのは日本に戻り、東京に移住してから。市民ランナーの方々と交流する機会が増え、みんなのFacebookの投稿をみていると僕もフルマラソンを走りたくなってきました。やるからにはもちろん、サブスリーを目指したくなり、以前アメリカのランナーから聞いたボストンマラソンにも参加したくなりました。

ボストンマラソンの参加条件

ここでボストンマラソンに参加するための条件を紹介します。それは

参加資格タイムをきる

ことです。福岡国際マラソンや大阪国際マラソンのように一本化された参加資格タイムではなく、年齢グループごとに区切られているのが特徴です(それゆえ若い人からお年寄りまで幅広い世代のトップランナーが参加できるようになっています。福岡国際とか60歳とかいないですよね?)

参加資格タイムはこちら(スクショは公式ホームページから抜粋)。ちなみに日本の大会ではグロスタイム(スタートと同時に時計がカウント)とネットタイム(スタートラインをこえてから時計がカウント)がありますが、資格タイムはネットタイムの方でOKです。

僕が参加したときの18~34歳は3時間4分くらいだったと思うけど、シューズの進化もあって速くなっていますね。ここに書いてある記録というのがその世代でいうトップクラスということです。

そしてこの記録をどこでも出して良いわけではなく、AIMSという国際マラソン・ディスタンスレース協会が認めた大会で出す必要があるのです。

日本での大会一覧はこちら

ここに載っていないマラソンだとたとえ資格タイムを切ったところで参加できないのです。

僕の例で紹介しますと、サブ3を狙ったつくばマラソンで見事サブ3を達成してボストンマラソンの資格タイムを切ったところでAIMSで入っていないのでその記録は無効になります。フルマラソンは何回も走るわけにはいきません。無駄手間を省くためにもここは注意が必要です

AIMSで出した記録ははボストンマラソンのみならず、あらゆる国際レースでタイムの提出を求められる場合に有効になるので、記録を狙うレースはAIMS認定レースで出したほうが良いでしょう。

ちなみに日本陸連公認とかはAIMSに入っていることもありますが必ずしもイコールではないので注意したほうが良いでしょう。また、陸連登録というのも日本のシステムなので、ボストンのような海外レースに参戦する場合でも陸連登録は必要ありません

ちなみに・・・

僕の場合は上記のようにつくばマラソンでサブ3を狙うも失敗(3時間7分)。その後のソウルマラソンで2時間57分を出すことでサブ3を達成すると同時に、ボストンマラソンの出場権も獲得したのでした。

申し込みはドキドキハラハラ

見事、参加資格タイムをクリアしたら申込みする権利を得られます。

詳しくはこちらをみてもらうとして、注意すべきは資格タイムをクリアしたからボストンマラソンを走れるわけはないということ。厳密に言うと、資格タイムというのは申込みをするためのタイムなのです。

簡単に書くと、ボストンマラソンの出走権は各カテゴリー毎にいくつと決まっています。例えば18~34歳が1000枠あるとしましょう。走れる人は速い順に決まります(申し込みの順番自体が速い人達からはじまる。2時間30〜35分の人どうぞ〜みたいな)。そしてそういう速い人達が申し込みを終えて、まだ空きがあればもう少し遅い人達にもチャンスがあります。つまり、2時間59分を持っていても1000枠目が2時間58分で終わってしまったら参加することはできないのです。参加資格を切るのは大事ですが、できるだけ余裕をもって切ることがとても大事なのです

ここで申し込みができて、参加資格タイムも認定されたら無事参戦できるというわけです。

結構昔の話なのでうろ覚えですが結構ドキドキします。

長くなったので続きは次回。

次回はエントリーしたあとについて

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