オレゴン世界陸上〜マラソン代表はどうなる？男子編

先日の名古屋ウィメンズマラソンをもって、オレゴン世界陸上選考対象となる国内マラソンレースが終了しました。男女の代表がどうなるのか、みていきましょう。

どのようにして選ぶのか？

選考要項はこのようになっています。

JMCシリーズⅠのチャンピオン（第105回日本選手権者）ただし、対象者が辞退した場合は、JMCシリーズIのランキング上位者から1名選考。
各選考競技会において派遣設定記録を満たした日本人2位以内であった競技者の中から各選考競技会での記録、順位、レース展開、タイム差、気象条件等を総合的に勘案し、本大会で活躍が期待されると評価された競技者。ただし、選考基準（１）で選考された選手が2位以内に入った場合は、その選考競技会については、日本人3位までを対象とする。＊ちなみに男子の派遣設定記録は２時間７分５３秒、女子は２時間２３分１８秒
選考基準（１）、（2）で上限に満たない場合は、各選考競技会において日本人2位以内でJMCシリーズIのランキング上位の競技者。

原文のママ、こちらから抜粋しました。

（１）を満たすのは鈴木健吾選手（富士通）。日本記録を出したびわ湖毎日マラソン２０２１と先日２時間５分２８秒を出した東京マラソン２０２１の両方がポイント対象になっており、ダントツのＪＭＣシリーズＩの王者です。

（２）をみるために、各選考レースの２位以内（東京は鈴木選手が１位のため、２・３位）をみてみると

日本人１位細谷恭平選手（黒崎播磨）２時間８分１６秒　自己ベスト２時間６分３５秒

日本人２位大塚祥平選手（九電工）２時間８分３３秒　自己ベスト２時間７分３８秒

１位西山雄平選手（トヨタ自動車）２時間７分４７秒（自己ベスト）

２位鎧坂哲哉選手（旭化成）２時間７分５５秒（自己ベスト）

１位星岳選手（コニカミノルタ）２時間７分３１秒（自己ベスト）

２位山下一貴選手（三菱重工）２時間７分４２秒（自己ベスト）

日本人２位其田健也選手（ＪＲ東日本）２時間７分２３秒（自己ベスト）

日本人３位湯澤舜選手（ＳＧＨ）２時間７分３１秒（自己ベスト）

このうち派遣設定記録を突破しているのは、西山選手、星選手、山下選手、其田選手、湯澤選手の５名。この５名に代表権利があります。

すでに６名にチャンスがあることになるので、（３）は不適用となります。

以上を踏まえて予想するとまず（１）を満たしており確定なのが

①鈴木健吾選手

日本記録保持者ですし、びわ湖と東京でみせた圧倒的な走りからも、この選手が走らなければ誰が走る状態です。

あと２枠がどうなるのですが、個人的には

②西山雄介選手

③星岳選手

になるかなと。単純に２人とも優勝しているからというのがあります。記録だけ見れば其田選手のほうが上ですが、気象条件やコースが違う中（別大は風が強く、大阪は度重なる折り返しと東京を上回るアップダウンがあった）優勝したというのは記録以上の価値があります。

ただ上に挙げた選手たちが辞退する可能性もあります。その場合は

山下選手、其田選手、湯澤選手

の順にしたいです。

理由は山下選手が大阪マラソンで３２ｋｍ以降レースをつくっていたのはを握っていたため。優勝したのは星選手ですが、最終盤までレースをコントロールしていたのは山下選手でした。その前のびわ湖毎日でも好走していますし、代表に選んでも良い実力はあります。

以上、男子の代表予想になります。

長くなってしまったので女子の予想は次の投稿で・・・