リスクをとらない日本人

今回は日々の出来事から感じたことを書く雑感の記事となります。

 

先日、高校陸上長距離にとっての全国新人駅伝である伊那駅伝が開催されました。

もともとはマンボウが出ている地域は出場できませんとのことでしたが、ルールが変わり抗原検査でコロナ陰性が証明できたら参加可となりました。

それにも関わらず参加を取りやめたチームも多く、貴重な経験ができずに終わったことを思うと、とてもやりきれないです。

お世話になっている先生の学校も参加取り止め。生徒で感染者はいないのですが、学校でクラスターが起き学校長の判断で不参加となったようです。先生はとても落ち込んでいました。

今回の件含めことごとく思うのは日本人はリスクを取りたがらないなということです。安全第一、少しでも危険があったらしない。この姿勢自体はとても大事だと思います。

しかしリスクを極端に避けるというのは、その分リターンを得る機会も失っていると思うのです。投資でいうと日本人が大好きな銀行預金は額面は変りません。株式投資をしていると増えたり減ったり。そこを嫌い、日本人は投資に対して非積極的な傾向にあります。

(実際には銀行預金はインフレに弱く、今預けているお金も円安になることでどんどん価値が無くなっている。対して投資ならインフレにある程度対応している。銘柄によっては成長性だけではなく、配当金も得られる)

リスクをとる典型はアメリカでしょう。とりあえず行動してみて失敗することを恐れない。スタートアップが成功するイメージが強いアメリカですがそれは単に挑戦者の母数が桁違いなだけで、失敗している人の数も半端ないのではと思うのです。対する日本は失敗に対して非常に憶病なことがあるがゆえに、リスクをとることができない。この違いがいまだに経済成長を続けるアメリカと衰えを隠し切れない日本の差ではないでしょうか?

もちろん日本型は必要です。製造現場や交通機関のような仕事においてチャレンジ精神をみせられてミスされても困ります。日本型を大事にしつつ、アメリカ型のチャレンジ精神をもっと取り入れることが、今後の日本の成長につながるのではと思います。

話戻して伊那駅伝の出場取り止めについて。子供には夢を持てとか希望を持てとか諦めるなとか常日頃から言う大人たちが自分が責任をとりたくないからと子供の機会を奪うのは本当に悲しいです。こういう経験を得た子供たちが将来どうなるのか、さっぱり見当がつきません。

とりあえずは彼ら・彼女らが前向きに育ってくれることを願うのみです。

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