日本選手権10000mを振り返る

日本選手権10000m

夏開催のオレゴン世界陸上の選考会を兼ねた今年の日本選手権。

数年前から1万mは他種目と別日開催にしたことで、よりコンディションが良い中で多くの有力選手が集まるようになりました。

今大会の注目はすでに世界陸上派遣標準記録を切っている

  • 田澤廉選手(駒澤大)
  • 五島莉乃選手(資生堂)
  • 小林成美選手(名城大)
  • 不破聖衣来選手(拓殖大)

の4名。1名男子、3名女子ですが、不破選手はアキレス腱周囲炎の影響で不参加(DNS)となりました。

結果はどうなったのかというと女子のほうが

  1. 廣中璃梨佳選手(日本郵政)
  2. 萩原楓選手(エディオン)
  3. 五島莉乃選手(資生堂)

男子のほうが

  1. 相澤晃選手(旭化成)
  2. 伊藤達彦選手(HONDA)
  3. 市田孝選手(旭化成)

となりました。詳細な結果については下記参照

https://www.jaaf.or.jp/live/jch-de/106/shtml/TimeTable.html

上手くいかなかった学生たち

参加標準記録を切っていた4名中、今大会で世界陸上の内定をうけたのは五島選手のみでした。

残りは皆学生なのですが、女子の小林選手が15位、不破選手は前述したように不参加。男子の田澤選手が10位という結果でした。

小林選手も田澤選手も弱い選手ではありません。むしろ小林選手はクロカン10kmで優勝し、田澤選手は昨年の日本選手権1万mで2位に入るなど、学生の枠をこえて活躍している日本を代表する選手たちです。そのような選手たちでさえ、日本代表がかかるような大会になると力が発揮できないのだなというのが、日本代表の難しさを物語っています。

日本代表になったらなったで、新たなプレッシャーがかかり、それに耐えられなかった結果がマラソン代表の前田選手(天満屋)、中村選手(富士通)、服部選手(トヨタ自動車)でしょう。プレッシャーに耐えうる力。いったいどうすれば身につくのでしょうか?

小林選手、不破選手、田澤選手は今回のレースこそ上手くいかず、相当悔しいと思いますが、人は失敗を得てそれを乗り越えたときにさらに強くなります。

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