前回記事にに引き続き、明日に迫った東京マラソン2021の日本人招待選手のうち、注目選手をみていきます。
吉田祐也選手(GMOインターネットグループ)自己ベスト2時間7分5秒
個人的に東京五輪代表組を除き、1番マラソンが強いんじゃないかと思う選手です。その理由として、大学4年時に出場した別大マラソンで日本人トップ、社会人1年目の福岡国際マラソンでも日本人トップ(しかもあわや6分台)と内容があまりにも良すぎることです。
フルマラソンはだいたい、3〜4戦目がブレイクしやすいタイミングです。大迫選手は3戦目のシカゴマラソンで日本記録、設楽選手も3戦目の東京マラソンで日本記録、井上選手も3戦目の東京マラソンで6分台(薄底)、中村選手は3戦目でMGC優勝、服部選手は4戦目で福岡国際優勝。女子だと一山選手が4戦目で2時間20分台。
そう考えると今回3戦目の吉田選手は、ただでさえすごい記録がさらに更新される可能性が無きにしもあらずです。
前回までのマラソンより、競う相手は強くなりますが、そういう強い相手にどのようなレースを展開するのかも楽しみです。
一山麻緒選手(ワコール)自己ベスト2時間20分29秒
現役日本人選手最速タイムの持ち主です。強さでみてもダイハツの松田選手と同程度でしょう。順調にいけば、夏のオレゴン世界陸上のマラソン代表は松田選手、一山選手、そして残りの1枠を新谷選手か名古屋ウィメンズを走る安藤選手、大阪国際で2位だった上杉選手が候補に上がるでしょう。
ただし、懸念点は一山選手の状態が東京五輪後あまり良くないこと。海外の五輪代表選手は結構はやく復帰していますが、日本代表選手たちは男女ともに全然調子が戻っていません。そんな懸念を明日のレースで一山選手が払拭してくれることを願います。
新谷仁美選手(積水化学)自己ベスト2時間31分01秒
第1回東京マラソンのChampionが戻ってきました。省エネのピッチ走法からもともとマラソンが向いているのではないかと言われていた新谷選手。その時よりはるかに力をつけて、そして信頼する仲間も得てマラソンに挑みます。
事前の実業団ハーフでは1時間10分かかると本調子ではなさそうですが、調整段階のレースでうまくいかないことはよくあることです。本番はまた別。どのような走りをするのか楽しみです。
なお女子ではアメリカのサラ・ホール選手が参戦。アメリカ記録更新を目指します。
奇しくもアメリカ記録と日本記録は同じ2時間19分12秒。3人で協力しあって記録更新してほしいですね!