面白さの理由を考える
前回の投稿で、2013年放送のNHKの朝ドラ「あまちゃん」を取り上げました。僕がみたのは再放送でしたが最後まで観ることに成功(仕事の関係でリアルタイムでみれなかったため、全て録画)。
その前にみていた「マッサン」は挫折したのに、なぜ「あまちゃん」は大丈夫だったのか?僕なりに考察していきます。
魅力的な登場キャラクター
とにかくこれは大きい。可愛い(けど劇中では可愛い扱いされていない)主演のアキちゃんと親友のユイちゃん(こちらは劇中でも可愛い扱い)。面白い北三陸の人々。強いママとバッパ。癖がある東京の方々。
以前、妻に韓国ドラマと日本ドラマの違いを聞いたときに韓国ドラマのほうがサブも含めた登場人物1人1人のストーリーが掘り下げられていると言っていましたが、あまちゃんもまさにそれをしています。それ故、各人物が光り、魅力的になっているのではと思うのです。
社会問題を描写している
これも韓国の映画やドラマが面白い理由だと以前の投稿で紹介しました。
僕がみた韓国の作品は南北問題や格差問題など、現実の問題をエンターテインメントとして取り上げています。それがリアリティを生み、観ている側にも受け入れやすく、感情移入しやすくなるのではと考えました。
あまちゃんの場合も同様です。第一部の北三陸編では寂れた田舎の町おこし。これは現在の日本の多くの自治体が抱えている問題です。第二部の東京編は課題とはいえないですが、当時のアイドルブームを投影しており、そして第三部では東日本大震災がテーマとなっています。
ドラマというフィクションではあるけれど現実とつながっており、リアリティを出すことで視聴者もドラマに共感できるようになっているのです。その問題点は観ていて辛くなることもありますが、それでもみれるようになっているのはクドカンの腕あってこそです。
クドカンがすごい
社会問題を取り上げることで暗くなるところを、上手く明るくしたのは宮藤官九郎(くどかん)の腕あってこそ。前述した登場人物の魅力にテンポの良い展開が相まって、観ている方を飽きさせません。これが1時間番組だったらメリハリをつけるためにどうしても間延びしてしまうシーンもできるためまた違うかもしれませんが、15分という短い時間だからこそなんとかなります。
もう1回観直し中
我が家のテレビが新しくなるのですが、それに伴い現在のテレビを廃棄する予定です。しかし今のテレビにはあまちゃんの録画が全部入っています。捨てられると困る・・・せめて観たい録画を観終わってからにしてほしい・・・。
ということであまちゃんの録画を再びみることにしました。妻と子供がいないときしか観れないのでペースはカタツムリより遅いですが、少しずつ観ていきたいです。